認知がすべて「最強知名度のつくり方 西村誠司」

認知がすべて「最強知名度のつくり方 西村誠司」

8月 29, 2022

いま日本で勢いのある会社といえば、エクスコムグローバル社が頭に浮かぶ方も多いと思います。いもとのWifiと聞けば、知らない方は少ないのではないでしょうか。同社の代表 西村誠司さんの初の著書です。西村さんは名古屋市立大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社されました。 1995年、退社してインターコミュニケーションズ(現エクスコムグローバル)を設立され、社長に就任。いもとのWifi(海外用レンタル携帯電話事業)で事業を軌道に乗せることに成功させます。しかし待ち受けていたのは新型コロナウイルスによる売上消滅。ここであきらめずにもの凄い速さで「にしたんクリニック(PCR検査事業)」を立ち上げ、業績をV字回復させました。その軌跡、代表の経営哲学が詰まった本です。

この本の特徴として、マーケターではなく経営者が語るマーケティング論ということです。マーケターが語るマーケティング本は論理展開が明確で、ほぼ間違いなく市場調査やマーケティングMIX(Product, Price, Place, Promotion)の重要性が書かれています。しかし西村代表は直感型の経営者(動物的嗅覚という感じかもしれません)で、理論よりも行動を重視している点が面白いと思いました。

これはある意味再現性の無い中身に感じられますが、本のエッセンスを自社に当てはめることができれば役に立つことは間違いないと思います。HIDAIIYOではこれからPRに力を入れようと話をしていたので、参考になる考え方に触れることができる本でした。

以下、印象に残った内容とコメント。

  • 重要なのなどうインパクトを与えるか。えっ、なに?からなるほど!へつなげる。かっこよさよりわかりやすさ。ギャップを作ることが大切。
    ➡ どの会社も安易にアップルやグーグルのようなブランディングをする必要はないですよね。誰をターゲットにしているのか、自分たちのプロダクトはそもそもどういうブランディングが合うのか?は冷静に見極める必要があると思いました。

  • 準備だけでなくスタートすることに意味がある。時間をかけてある程度ビジネスモデルを作る人がいますが、私の場合はとにかくすぐスタートさせます。動いて走りながら修正していくのが常です。物事は2割が完璧なら大体完成している。だったら核となる2割を準備したらさっさとリリースすればいい。そのあと完璧なものに仕上げればいい。
    ➡ このスピード感と実行力が大きな強みだと感じました。オーナー企業がスピード感を失ってはいけないと再認識。HIDAIIYOは準備3割ぐらいで動いているのでまぁまぁいいかもしれません(笑)

  • 知名度は最強の武器である。知名度があがれば向こうから会いたいと声がかかるようになる。知名度=責任、ということを忘れてはいけません。
    ➡ 旅行業界でいえば星野リゾートぐらいですかね、圧倒的知名度を持つのは。コロナ禍でキャンセル料金を徴収する星野リゾートへの批判から、SNSで炎上気味でしたが、圧倒的な知名度があれば批判も浴びやすくなります。責任ある行動やビジネスの中身が伴っていないととっても危険だと思います。PRする前に、世の中に知ってもらいたいと自信を持って思えるプロダクトをつくることを、これからも大切にしたいと思います。