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8月 5, 2023
いつかの出会いは飛騨で
HIDAIIYO代表のNOTEを更新しました。『いつかの出会いは飛騨で』https://note.com/hidaiiyo/n/n60ca3d7ee2b4
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7月 7, 2023
会社の過去、現在、未来をつなぐ『理念経営2.0』
P&Gでマーケティング、ソニーで新規事業創出プログラム立ち上げなどに関わった後、戦略デザインファーム「BIOTOPE」を創業された佐宗邦威さんの本です。常日頃、ビジョン、ミッション、バリューの大切さを意識して過ごしているので、それらに関わる本は一通り読んでみたいと思うので購入しました。本書はビジョン、ミッション、バリュー、そしていま流行りのパーパスについて、とても分かりやすく解説してあります。後半では、理念をいかに組織に伝えていくのか、理念を体現する文化づくりをするのか、理念を支えるエコシステムを構築するのかについて、佐宗さん独自の知見が豊富に盛り込まれた方法論やフレームワークを紹介しています。特に印象に残ったのは、「Historyから会社に埋蔵された原点を掘り起こす」ことの重要性について書かれた箇所です。会社の歴史を重要な経営資源と位置付けて、そこから抽出したエッセンスを現代に合わせたストーリーにすることで、現代を生きる社員にとって自分事化していくことができると述べられています。老舗企業が多い地方企業では、2代目や3代目経営者が多いため、このプロセスを実践して次の世代につなげていくことがとても...
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6月 27, 2023
経営者の眠れぬ夜のために 『会社という迷宮』
ボストンコンサルティンググループなど複数の会社で経営コンサルタントとして活躍された石井 光太郎さんの本です。(株)コーポレイトディレクション(CDI)設立にも参画されているので、経営共創基盤の冨山さんともつながりが深そうです。なんといってもタイトルからしてユニーク且つ本質的なオーラを感じたので、購入してみました。本書はタイトルの印象通り、非常に本質的で示唆に富むものでした。よくあるビジネス本にあるノウハウ的な話はなく、会社とは?経営とは?、経営者とは?といった問いに著者があらゆる経験から紡ぎだしたであろう言葉が綴られています。資本主義社会における数字偏重の経営計画や安易なM&Aに対する批判的考え方など、最近の世の中の風潮を問い直して本質的な言葉としてアウトプットされています。特に印象に残ったのは、経営者の主観に関する記述です。私は創業者兼経営者なのでより共感したのかもしれませんが、経営者の主観が大切であるということが強調されており、とても腹落ちしました。会社の創業は、創業者の主観的な世界に基づいて始まっており、そこに強い価値観があるからこそ、共感する仲間が集まり社会も後を追ってくる。言われ...
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6月 24, 2023
民泊ではなく旅館でもホテルでもない『IORI STAY』
HIDAIIYO代表のNOTEを更新しました。「民泊ではなく旅館でもホテルでもない『IORI STAY』」https://note.com/hidaiiyo/n/nbd48a2a669a8
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6月 23, 2023
まえがき
「絶対に飛騨古川で宿を開業するのは辞めた方がいい。高山ならきっと成り立つよ」「いますぐ工事を中止して別のことに資金を使うべき。この場所では絶対成立しない」2014年に7年間働いた外資系金融機関を辞めた僕は、飛騨古川でゲストハウスを開業する計画を進めていたけれど、当時相談すると返ってくる言葉は、計画を変更するべきというものばかり。大学のつながりだったり、いきなり電話アポを入れるなどして、ゲストハウスや宿業界では百戦錬磨で有名な経営者やコンサルタントに相談していた。ざっくり言うと計画はこうだった。「生まれ故郷の飛騨市初となるゲストハウスを開業して地域に貢献したい。古民家を再生して世界中から旅行者が集まり交流する場所に。食事は一切出さないようにして、地域のお店にお金が巡るようにしたい。そして、ホスピタリティのあるスタッフが友達感覚で交流しながら地域をガイドすることで、本当に地域を楽しんでローカルと触れ合えたと感じる旅を提供したい。日本一の宿にしたい」「飛騨古川にあるけれど駅からは徒歩30分。高山からは電車を乗り継で徒歩も含めると40分。2階建ての古民家で延べ床面積は約90平米。吉城の郷という大きな古...
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6月 21, 2023
江戸時代型モデルで気楽に暮らす? 2025年日本経済再生戦略
著者の冨山さんと成毛さんはビジネス界ではとても有名です。冨山さんは経営共創基盤(IGPI) IGPIグループ会長、成毛さんは元日本マイクロソフト代表取締役社長です。本書では日本がなぜ貧しくなったのか、それに対する処方箋について前半で説明されており、後半ではこれからの時代の生き方やマインドセットについて書かれています。本書では、明治以降に確立された日本の成功モデルとそれに紐づいた制度が機能不全を起こしており、昭和との決別が必要であることが強調されています。サラリーマンは、究極の自己責任社会がやってくる構造的衰退国家で働きながら、人生100年時代を充実して過ごす必要があると指摘。今後国や社会には期待することはできなくなるので、個人が自分の身を守ること、楽しく自分勝手に生きることで、幸福度の高い社会へ移行することが提唱されています。地方部の記述に関しては、1泊1人10万円のラグジュアリー価格帯の宿が地方部にほとんど存在しないので、そこにチャンスがあるとの記載もありました。飛騨地域もそうですが、高価格帯の宿が存在していません。中間から低価格帯がほとんどを占めており、競争に巻き込まれてしまっています。IORI STAY...
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6月 20, 2023
HIDAIIYOの創業ストーリーブログをスタートします
過去、現在、未来をつなげるために、コロナ禍を乗り越えたタイミングで、書き始めることにしました。読みやすい創業ストーリーを書くためにも、内容は取捨選択するし、登場人物も少なく絞る必要があります。同時に立ち上げた2社、HIDAIIYOと旅ジョブのうち、前者にフォーカスして、私個人の目線から綴るスタイルとにしたいと思います。本当にたくさんの方々のおかげで何とか生き残っている会社です。平等に書けないのは本当に申し訳ないですが、たくさんの方々が直接、間接的にかかわってくれた一人ひとりのおかげで、今のHIDAIIYOがあることへの感謝は忘れてません。過去を振り返りながら、少しずつ進めたいと思います。HIDAIIYOの創業ストーリーが、多くの人々の励みになり、地方活性化に取り組む人々の参考になれば、とても嬉しいです。
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6月 20, 2023
連続起業家の成功哲学 「シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント」
ナヴァル・ラヴィカントはシリコンバレーのスタートアップ界におけるアイコン的存在。UBERやTWITTERなどへのエンジェル投資としても知られています。本書では、彼の哲学や人生の指針に関するインタビューやエッセイが収められており、個人の成長、時間の価値、意識の向上、富の定義など、幅広いテーマについて議論されています。正直、「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」という日本語タイトルにつられて購入しました。期待していたのは、会社経営や生き方の原理原則のような骨太の内容に出会えることでしたが、本書は組織よりも個人がどのように生きれば幸福な人生を過ごせるかという点にフォーカスして書かれていました。結果として、日々の習慣を見直す良いきっかけになりました。この本に書かれてあることは、どのように富を生み出すのか?最高の人生を歩むにはどうすれば良いか?についての具体的なマインドセットと方法論でした。大学生、社会人、経営者の方にもおすすめできる本です。以下、印象に残った内容とコメントです。ソフトウェアやメディアを作りながら効率的に時間を使い、レバレッジを活用しましょう。=> レバレッジを効かせること...
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8月 31, 2022
偉大な企業をつくる地図「ビジョナリーカンパニーZERO」ジム・コリンズ
世界的な超ロングセラーとなったビジョナリーカンパニーシリーズの最新版です。第一巻『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)から始まり、全4巻になっています。著名な起業家が必ずおすすめする本の一つです。私は、第一巻は社会人時代から何度も何度も読みました。日本語で読んだ後に、さらに英語で読んでいたので、かなり頭に入っている本です。2-4巻は流し読み程度になったのもありますが、正直印象には残りませんでした。しかしこの最新刊は本当に素晴らしかったです。これまでのシリーズ全体からのエッセンスの盛り込みながらも、スタートアップや中小企業がどう成長するのかについて書かれているため、共感できる部分が多かったのだと思います。どうしても大企業の内容や事例が多くはなりますが、本のエッセンスから学べることや、励まされることも多く、スタートアップや中小企業の経営者に強くおすすめできる本です。ありすぎて三つに絞るのが大変でしたが、以下、印象に残った点とコメント。幸運も不運も等しく訪れる。しかし偉大な企業は幸運からより多くのリターンを得ていたのだ。どう活かすかだ。偉...