偉大な企業をつくる地図「ビジョナリーカンパニーZERO」ジム・コリンズ

偉大な企業をつくる地図「ビジョナリーカンパニーZERO」ジム・コリンズ

8月 31, 2022

世界的な超ロングセラーとなったビジョナリーカンパニーシリーズの最新版です。第一巻『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)から始まり、全4巻になっています。著名な起業家が必ずおすすめする本の一つです。

私は、第一巻は社会人時代から何度も何度も読みました。日本語で読んだ後に、さらに英語で読んでいたので、かなり頭に入っている本です。2-4巻は流し読み程度になったのもありますが、正直印象には残りませんでした。しかしこの最新刊は本当に素晴らしかったです。これまでのシリーズ全体からのエッセンスの盛り込みながらも、スタートアップや中小企業がどう成長するのかについて書かれているため、共感できる部分が多かったのだと思います。

どうしても大企業の内容や事例が多くはなりますが、本のエッセンスから学べることや、励まされることも多く、スタートアップや中小企業の経営者に強くおすすめできる本です。

ありすぎて三つに絞るのが大変でしたが、以下、印象に残った点とコメント。

  • 幸運も不運も等しく訪れる。しかし偉大な企業は幸運からより多くのリターンを得ていたのだ。どう活かすかだ。偉大なリーダーであるかどうかは、予想外の出来事にどう対処するかで決まる。
    ➡ コロナ禍をどうチャンスに変えられるかが問われている。勇気付けられる反面、試されている言葉。
  • 戦略は簡単だが戦術は難しい。それは今日も明日も、今月も来月も、事業運営に不可欠な意思決定を下していくことだ。
    ➡ 経営者としては不透明な環境で日々意思決定をしてきた。反省もあるがなんとか50点ぐらい。なにより、その戦略に沿って、日々の業務実行=戦術をみんなで実行してきたことが素晴らしいと感じた。とにかくコロナ禍でも実行し続けてくれた社員たちへのリスペクトが湧いてきました。本当に強いチームになっていることを誇りに思います。
  • 真実は、幸運は諦めないものに訪れる、シンプルだ。ビジョナリーカンパニーを作った人々は絶対に諦めないというモットーを貫いたのだ。何を?答えは会社である。アイデアは潰しても、変更しても、発展させてもかまわない。しかし絶対に会社を諦めてはいけない。
    ➡ この一文には涙がでるほど心が動きました。絶対にあきらめないと心に誓いました。