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3月 30, 2022
37歳の目標
HIDAIIYO代表のNOTEを更新しました。『37歳の目標』https://note.com/hidaiiyo/n/n585ed0accf21
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3月 30, 2022
地方の生存戦略「地方消滅 創生戦略篇」
岩手県知事や総務大臣を務めた増田さん、株式会社経営共創基盤会長の冨山さんによる共著。政治と経営のプロが地方の消滅危機の実態とチャンスについて語っています。政治家の本は過去にいくつも読んできましたが、ふわっとした内容が多くなりがちです。しかしこの本は、富山さんという論客のおかげで、理論がしっかりとしていると感じました。GDPと雇用の7割を占めるローカル経済に、日本経済復活の可能性を見出している冨山さんの理論は筋が通っています。個人的には、富山さんのコメントが自社と照らし合わせながら読める部分も多く、特に地方発のイノベーションをどう生み出していくかという最終章が良かったです。一点欲をいえば、世界からの視点があると良いと思いました。インバウンドについて記載はありましたが、世界のローカルとの比較や事例についての言及があると満足度が高まった気がします。地域活性化に興味のある方におすすめできる本です。以下、印象に残った内容とコメント。地方の中核都市レベルに住む夫婦が共働きで500万円稼げる仕事をいかにつくるかが大切。新しいミドルクラスを作る。100-200万給与の仕事では駄目だが、観光業はそうなりがちなのが...
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3月 29, 2022
新規町家貸し切り宿プロジェクト開始
HIDAIIYO代表のNOTEを更新しました。『新規町家貸し切り宿プロジェクト開始』https://note.com/hidaiiyo/n/n3f4ff7b17ab1
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3月 28, 2022
母校の在校生に向けて
HIDAIIYO代表のNOTEを更新しました。『母校の在校生に向けて』https://note.com/hidaiiyo/n/n29557c0dc673
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3月 27, 2022
心とともに届ける「空き家幸福論」
空き家という社会問題を解決するビジネスを立ち上げた藤木さんの本です。藤木さんはデベロッパー出身で不動産ファンドなどで働いた後、不動産活用コンサルティング会社、エアリーフローを設立されました。2015年に空き家仲介サイト「家いちば」を立ち上げて、現在に至ります。本書では著者の人生を振り返りながら、現在進行形で成長し続けている「家いちば」事業について書かれています。藤木さんは空き家を問題として捉えるのではなく、そこに「心」や「ストーリー」という目に見えない付加価値を加えることで流通するようつなげ、社会問題を解決しています。HIDAIIYOが手掛けてきた空き家を再生した貸し切り宿ブランド「IORI STAY」とアプローチが似ているので、共感しながら楽しく読めました。「家いちば」のビジネスモデルがユニークな点は、買い手と売り手が直接交渉することです。最後の契約には宅建士が関与し安全を担保していますが、買い手が自ら疑問点を調べながら案件を進めるので、自主性が生まれるのが特徴。売り手であるオーナーも、自身の想いを本人の言葉で掲載するため、ストーリーが生まれ、感情のの交換が生まれているのも大きなポイントのようです。不...
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3月 27, 2022
日本は終わってる?「2040年 おいしいニッポン」
ロングセラー『投資家が「お金」より大切にしていること』の著者で「ひふみ投信」で知られるレオス・キャピタルワークスの代表藤野さんの本です。最近たくさんのメディアで見ることが増え、考え方や地方への想い(富山出身)に共感することが多いので、本書を買ってみました。本書に書いてあることは、僕なりに一言でいうと、「日本は課題先進国=チャンス先進国」です。2040年というと、それまでに南海トラフや富士山噴火などがほぼ確実に起こると言われ、人口減少・高齢化が進み、GDPの規模も縮小していくことが予想されていて、悲観一色という感じでしょうか。藤野さんはそんな世間の認識に対して、一石を投じています。さらば悲観論!と。個人的には本書の内容が地方の事例に多くのページを割いていることが嬉しかったです。藤野さんの着眼点が新しいこともあると思いますが、地方の先進事例が紹介されています。普段から意識して地方ビジネスの情報収集をしている人にとっては、たぶん物足りないと思いますが、地域内でもやもやしている人や都心で働いている人には目から鱗の内容も多いのではと感じました。また、大企業に行くことを否定することなく、「大企業でもい...
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3月 26, 2022
初めの一歩「地方起業の教科書」
地方で起業したい方向けの実践書として、ワタミで新規事業立ち上げなどを担当された中川直洋さんという方の本です。前半はマクロ的な人の流れについてや、地方にビジネスチャンスがあふれていることなどを説明し、後半では事業立ち上げに必要ないわゆる「いろは」的なことを平易な表現で書かれています。既に事業を立ち上げて数年経っている自分からすると、この本の内容は簡単すぎるというのが正直な感想でした。ひふみ投信の藤野さんや面白法人カヤックの柳沢さんが推薦しているので、本書の趣旨としてターゲットとする読者が起業すら考えていない学生や若者向けなのだろうと思います。高校生、大学生、社会人3年目までの方で、Uターン・Iターンに興味がある、地方起業の可能性について考えたい、地域協力隊で起業もしてみたい、という場合は、おすすめできます。ただ、本書だけを読んでも何かできるようになるわけではなく、ざっくり地方起業についてわかるというレベルにしかならないので、既に起業したいという強い思いのある方はスキップして、興味のある分野の起業家本を読む方がよほど勉強になると思います。以下、印象に残った内容とコメントです。著者が代表を務...
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3月 25, 2022
西粟倉村のストーリー「ローカルベンチャー」
人口約1500人の岡山県・西粟倉村における著者である牧大輔さんの起業ストーリー本で、地域資源を活かした自社事業や行政とともに取り組んでいる事業などについて書かれています。牧さんは総合コンサルティング会社で働き地方自治体をサポートしている時にいくら分厚い計画を書いても地域が変わることはないと思い、プレーヤーになることを決意。1700人の村に移り住み、行政と連携しながら事業を拡大し、森林資源をいかした事業や移住支援事業、地域協力隊制度を使ったローカルベンチャースクールの運営など幅広く展開しています。僕自身の思いとも重なる部分もたくさんあって、外部からかかわるコンサルタントやベンチャー企業などはたくさんいるけど、地域にはプレーヤーがいないことが問題という指摘について強く同意しました。どれだけ魅力的な計画があっても実行に移すプレーヤーやそれを支える前向きな行政がないと物事は起きないし、軌道に乗らないと感じています。本書のケースは、自治体の強いサポートが継続的にあるから成り立っているケースの可能性があること、自治体の規模がかなり小規模なケースの成功例ということなどに留意した上で、地域活性化を目指...
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3月 23, 2022
新しい資本主義へ「鎌倉資本主義」
面白法人カヤックの代表柳澤さんの本です。面白法人カヤックは鎌倉に本社をおく、デジタルを中心とした事業を展開している会社で、地域における新しい資本主義の形を模索している会社です。本書ではカヤックのこれまでの歩みを振り返りながら、将来目指している世界観などについて書かれています。内容については、地域内での活動やカヤック独自のカルチャー(ex. プレゼン大会、採用や給与決定方法など)について詳細に書かれています。正直かなりオリジナルなので一企業が真似をするのは難しいと思うようなものが多いですが、創業メンバーのノリが反映されているんだということがよく伝わる内容だったので、結局は創業者のノリを素直に出していくことが正解だと思いました。カヤックが提唱する地域資本主義は、地域経済資本 (財源や生産性) 、地域社会資本 (人とのつながり) 、地域環境資本(自然や文化)を指標化して、バランスよく増やしていくことで、多様で持続可能な成長を実現するという考え方で、GDPとう指標に代わるものとしています。この考え方自体は特に新しいものではないと思いますが、会社として、提唱するだけでなく、様々な活動を通じて実行に移され...